作詞・作曲／MINAMI
遊び疲れて帰るずっと家に居る父 新聞を切り抜いたスクラップたまってる本当は日本が戦争に勝ったんだと あたし達に繰り返す、それが口癖
色褪せた世界地図横書きは右から 南方の島々赤く塗り潰されて
ため込んだ宿題横から差し出して これが日本の領土と指差した
長い夏休み外はひまわりが咲いてる 子供のあたしまだ絶望は知らない
だけど軍隊だと手を上げることはあっても 遊びに連れて行って貰った思い出はない
日本人だから国の為に戦った 左足の傷は勲章と同じだと
埋め込まれた弾丸古い傷跡見せて その足は外へ繰り出しはしない
生まれて初めに触れる神様は親 その言葉だけただ信じていたけど
知らず知らず子供は生きてくうちに ニュースとの違いをかみしめている
歯を食いしばっても痛みなど消えない 何かにすり替えても体は憶えてる
叫ぶのもままならぬ時代に生きただろう あなたの言葉で痛みを聞いたことがない
年老いて初めてあたしと遊んだ 記憶を捨てて戦争も語らない
無邪気に微笑んで甘えるその人の 生きる時間はもう限られていた
白い軍艦が今旅立っていくように 馬鹿に青い空煙が昇ってく
50年前の夏こんなに晴れていたなら もう一度戻ってあたしに聞かせてよ
長い夏休み過ぎてひまわりも枯れた 大人のあたしもう絶望も気付いてる
誰かを殺すために走った夜もある かざすナイフ刺せず自分の手首向けた
綺麗事だけじゃない、今は判ってる だけどあたしなりに何とか立ってきて
だから大切なもの忘れてしまいそうな時 あなたが隠してた心の傷跡を
戦争なんて悲しかっただけだと 本当は誰一人殺したくなかったと
あたしが誰かを殺してしまう前に だけどその唇は永遠に語る事はない
ここも読んでみてね、ジャパニーズ・オールドマンの後ろ側へ
アコースティックギター・ハーモニカ・パーカッション・ベース・エレクトリックピアノ MINAMI